「鼻隠しって変な名前のものがあるらしい」
「工事の見積書に鼻隠しってあったけれどなんだろう」
こういった疑問をいだいてはいませんか?
「鼻隠し」とは、屋根の一部分です。
この記事では鼻隠しの役割やメンテナンス方法を紹介します。
具体的には以下の内容です。
- 「鼻隠し」「破風板」「ケラバ」の違い
- 「鼻隠し」の大切な役割
- 「鼻隠し」のメンテナンス方法
鼻隠しについて知っておくことで家の劣化を防ぎやすくなり、
工事費用を抑えることにつながるでしょう。
「鼻隠しって変な名前のものがあるらしい」
「工事の見積書に鼻隠しってあったけれどなんだろう」
こういった疑問をいだいてはいませんか?
「鼻隠し」とは、屋根の一部分です。
この記事では鼻隠しの役割やメンテナンス方法を紹介します。
具体的には以下の内容です。
鼻隠しについて知っておくことで家の劣化を防ぎやすくなり、
工事費用を抑えることにつながるでしょう。
鼻隠しの他に似たような部位で「破風板(はふいた)」、「ケラバ」があります。
それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
ケラバは、屋根のななめの場所(妻側)をさします。
破風板は、ケラバについている横板のことです。
「はふいた」と読みます。
鼻隠しとは、軒先の側面についている板のことです。
屋根のうち地面と水平になっている部分を「軒」と呼び、
「軒先」は軒の先端部分をさす言葉です。
よく言う「縁側(えんがわ)」は、軒の下にあるから「軒下」と呼ぶのです。
鼻隠しと破風板の場所のイメージをするには、
真四角の山型の屋根を想像してもらうとよいでしょう。
東から西に向かってななめになっている屋根なら、屋根の端っこ部分が「ケラバ」で
横板が「破風板」です。
南から北に向かって地面と水平になっている屋根なら、屋根の端っこ部分が「軒」で
横板が「鼻隠し」です。
鼻隠しの名前の由来は、大工用語から来ています。
屋根の縦軸の骨格をつくる垂木という細長い角材の先端部分を大工用語で
「鼻」と呼びます。
鼻の部分を隠す横板なので「鼻隠し」と名づけられました。
鼻隠しの役割は4点あります。
破風板も1~3までの役割をはたしています。しかし、破風板は屋根の斜めの部分なので
風を切り裂くことから「破風」と名づけられました。
鼻隠しには防風性の向上効果があります。
屋根は下からの力に弱いので、下から強風に屋根をあおられると吹き飛ぶ恐れがあります。
破風や鼻隠しは、屋根の上下に風を分散させ均等に圧力をかけることで防風性が向上しています。
鼻隠しには雨水の侵入防止効果があります。
軒に横板を付けずに
屋根の構造がむき出しになると雨水が侵入しやすいので、鼻隠しでフタをしています。
雨水が侵入すると木の腐食、電気のショートなど家の劣化につながります。
鼻隠しは防火対策にもなっています。
今はガルバリウム鋼板製の鼻隠しが主流ですが、1990年ごろまでは木製が主流でした。
木製では防風性や防水性のある厚い木を使っていたので、
燃焼しにくく防火性にも優れていたのです。
雨樋(あまどい)とは、屋根の雨水を地面に流すパイプです。
基本的に雨樋が取り付けられるのは鼻隠しです。
雨樋は軒に沿って取り付けられます。
雨水は雨樋を取って縦樋から地下にある雨水用の下水管(雨水管)に流れていくのです。
雨樋がないと軒から雨水が滝の様に落ちて地面が荒れたり建物が汚れやすくなったりします。
鼻隠しは塗装がはげたり材料が腐食したりするので定期的なメンテナンスが必要です。
主なメンテナンス方法は以下の3つです。
鼻隠しのみならず、破風板も直射日光を浴びるので劣化が進んでいると考えてよいでしょう。
メンテナンス方法の詳細は以下を参考にしてください。
鼻隠しのメンテナンス方法としてもっとも利用するのが塗装です。
劣化が少なくて、表面の塗装がはがれている場合に行います。
塗装をすることで鼻隠しに雨水や湿気が直接当たることを防げるのです。
耐久年数 | 単価(平方メートル) |
10年前後 (シリコン塗料) | 800~1,300円 |
鼻隠しが木製で腐食が進んでいる場合や、外見をスッキリとさせたい場合に行われます。
ガルバリウム鋼板で鼻隠しの板を包み込むことで、
防水性や耐久性だけではなく防火性にも優れた仕上がりとなります。
耐久年数 | 単価(平方メートル) |
20年 | 4,000円 |
現在の鼻隠しを撤去して新たに素材を取り付ける方法です。
木製だけではなく、セメントでできた窯業系(ようぎょうけい)の
材料で張りなおすこともできます。
材料の耐久年数 | 単価(平方メートル) |
30〜50年 (10年で塗装が必要) | 6,000円 |
外壁で使用する「サイディング」と同じ材質のため、10年前後で塗り直す必要があります。
材料の張り替え時には時間と費用がかかるので、
穴があいたり他の補修方法で対処できなかったりしない限り、
鼻隠しの交換はほとんどおこないません。
3つのメンテナンス方法には、
必要に応じて足場の施工価格「700~1,100円(1平方メートルあたり)」が追加されます。
鼻隠しは、外壁に付随する部分として「付帯部」と呼ばれます。
屋根やシーリングがボロボロになっていたら鼻隠しも補修する時期かもしれません。
屋根や外壁が劣化しているということは、付帯部も補修の必要があるからです。
鼻隠しの修繕には足場が必要です。
そのため、屋根や外壁修理の際に付帯部も補修することで足場費用を節約できます。
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屋根メンテナンスについてはメンテナンスの詳細記事で解説しています。