街なかでの倉庫や工場などで、波形になっている屋根を見たことはありませんか。
波形の板は、「波形スレート」という屋根材です。
波形スレートは、安価で使い勝手がよいため、工場や倉庫、体育館、事務所から一般住宅まで使用されています。
本記事では、波形スレートについて詳しくご紹介していきます。
この記事でわかることは以下です。
波形スレートのメリットとデメリット
波形スレートにアスベストが含まれているのか
波形スレートを使う際の注意点
波形スレートのメリットや注意点を知っておけば、工事後に後悔するリスクを回避できるでしょう。
波形スレートとは、セメントと補強繊維を加圧成形した屋根材のことです。
波の凹凸のサイズによって、大波板、中波板、小波板があります。
波形スレートがどんな材料なのか、メリットやデメリットを見ていきましょう。
波形スレートのメリットは、一口にいうと「安いのにとても頑丈なところ」です。
具体的には以下の3つのメリットがあります
火災と雨に強い
耐久性がよく長持ちする
遮音性が高い
詳しくご紹介します。
波形スレートは、火災や雨に非常に強いのが特徴です。
波形スレートは、建築基準法で不燃性を持つ材料として定められています。
また、波形スレートを作る際に使用する他の材料しだいでは、防火・耐火構造としても認められています。
雨や湿気で傷みにくく、波状の凹凸のおかげで水はけが抜群なところも波形スレートのメリットです。
波形スレートは、耐久性が非常によく、耐用年数は25年以上と考えられています。
台風といった暴風・暴雨はもちろんのこと、紫外線や塩害、薬品にも強く、錆びず、腐らない材料です。
強度も非常に高く、積雪があっても崩れることはありません。
波形スレートは遮音性が非常に高いため、内部に伝わる音や外部に漏れる音が少ないのが特徴です。
雨の日も音が伝わらないくらい静かなので、大きな音が出る工場や、集中して仕事をするための事務所に向いています。
波形スレートには、メリットだけでなくデメリットもあります。
土やホコリなどで汚れやすい
割れてしまうことがある
デメリットを把握して、工事後に後悔しないようにしましょう。
波形スレートは表面がツルツルしてないため、汚れが付着しやすいというデメリットがあります。
ツルツルしている材料とは異なり、雨風でも汚れが流れにくいので、汚れが目立つ前にメンテナンスを行いましょう。
とくに企業の建物の場合、屋根や壁が汚れていると会社自体のイメージダウンに繋がることもありますので注意が必要です。
波形スレートは、耐久性が非常に高いですが人が乗ると割れてしまうことがあります。
通常、波形スレートの下には、屋根材を支えるために「野地板」という板が張られています。
人が乗ると「野地板」がたわみ、上にある波形スレートも影響を受けてしまいます。
結果、見えないひび割れが入り、劣化を早めてしまうのです
また、波形スレートを留めている釘を踏むことによって割れてしまうこともあります。
施工時やリフォームのときは気が付かないうちに割ってしまうケースが多いため、業者が破損させていないかを工事後にチェックしてみましょう。
2004年までに発売された波形スレートにはアスベストが含まれています。
しかし、現在発売されている波形スレートには入っていないので、安心して使用しましょう。
波形スレートに含まれているアスベストは、砕けない限りは飛散する危険性はほとんどありません。
また、老朽化などによって自然に飛散することもないです。
建物の解体などの工事を行わない限り人体に害を及ぼすことはほとんどないため、過度に心配しなくても問題ありません。
最後に、波形スレートを使用する際の注意点を2つお伝えします。
定期的なメンテナンスが必要
全面改修では交換よりカバー工法のほうが安い
安全にも関わることなので、チェックしておきましょう。
波形スレートは、定期的なメンテナンスが必要です。
波形スレート自体は非常に頑丈で、強引な使いかたをしなければ壊れる心配はないでしょう。
しかし、波形スレートを固定しているボルトが錆びや、ボルト周りのシーリング材の劣化は防げません。
劣化部分から水が入ると雨漏りしてしまうため、定期的に業者に見てもらう必要があります。
また、使用環境によっては波形スレート自体に穴が空いたり欠けたりする可能性もゼロではありません。
定期的に確認するとよいでしょう。
傷んだ部分だけを張り替えることも可能です。
破損や穴を見つけたら放置せず、すぐに業者を呼んで直してもらうようにしましょう。
カバー工法とは、もともとの屋根の上に新しい屋根材を重ねる工事のことです。
人件費や廃材処理の費用が発生しないため、費用が安く済むメリットがあります。
ただし、古い波形スレートの場合、屋根材の交換をすると高額なアスベストの処分費用がかかってしまいます。
解体時にアスベストが飛散しないように対策をする必要もあるでしょう。
カバー工法を用いた改修であれば、波形スレートを解体することなくリフォームが可能です。
解体しないため、アスベストが飛散するリスクもほとんどありません。
波形スレートの全面改修を検討している人は、カバー工法も選択肢に加えておきましょう。
波形スレートは丈夫で耐用年数が長いですが、ボルトやシーリング材などはメンテナンスが欠かせません。
「お金がかかる」「工事が長引くと仕事に支障をきたす」という場合は、老朽化した部分だけを交換することも可能です。
波形スレートに関してお悩みがある場合は、お気軽にご相談ください。
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