雨樋の役割とメンテナンスの必要性
雨樋といえば、家の屋根や壁に取付けられていて、屋根に落ちてきた水を集めて、排水させる建材です。
この雨樋について詳しくご紹介いたします。
★軒樋
軒先に取り付けられる「軒樋(のきどい)」は、屋根の雨水をはじめに受ける部分です。建物の横方向に沿って付けられます。★集水器(集水枡)
軒樋に流れる雨水を竪樋へと流す連結部です。★竪樋(縦樋)
集水器で集められた雨水は、垂直に取り付けられる竪樋へと流れ、地面方向へと向かって排水されます。★曲がり
軒樋の角をつなぐ連結部です。特に外曲がりは負荷を受けやすい部分です。そのほか、軒樋の継ぎ目となる「軒継手」、軒樋の端へ取り付けて水を止める「止まり」、曲がる箇所に角度をつける「エルボ」などといった、さまざまな部材により構成されます。
雨樋についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もおススメです。
>>雨樋の種類と素材を解説!交換・修理時に確認したい雨樋基礎知識
雨樋があることで、家の屋根に降ってきた雨水は、軒樋→集水器→竪樋・・・と、経路を作ることにより、雨水を浴びる箇所を最小限にし、円滑に家の外に排出することが出来ます。
経路が無い場合、落ちる雨が外壁を濡らすだけでなく、軒先から直接地面に落ち、水たまりや地面に溝を作ったりします。
また、その際に跳ね返った水や泥が外壁を濡らしたり汚したりもします。
当然、降ってきた勢いや、屋根を流れてきた水が直接ドバドバと落ちるため、騒音もひどくなります。
円滑に家の外へ排出することで、静かに流れますし、軒先から流れる水や跳ね返りによる外壁の劣化を防ぎ、躯体や基礎を守ったり、水たまりで家が囲まれるようなことにならずに済みます。
雨樋は、ただ雨を受けて伝わせてるだけ・・・と思いきや、そこには大きな役割が存在します。
雨樋がうまく機能しなくなる原因にはどういったものがあるでしょうか。
一番多いのはこちらではないでしょうか?
軒樋が詰まると、オーバーフローした水が思いもよらない方向へあふれて飛び散ります。
落ち葉や土砂など、自然環境で飛散してるものが次第に溜まっていくことにより、軒樋が詰まることがよくあります。
この詰まりを原因として、水の流れが阻害されるだけでなく、その詰まりによって、樋の歪みが生じ、割れに繋がることもあります。
詰まりを取るための掃除をこまめにすることで解消できますが、軒樋は屋根についていて高所作業となるため、簡単なことではありません。
近所に山や森林があったりと、落ち葉の飛来が多くある環境であれば、落ち葉よけのネットや器具をセットする予防方法もありますので、興味のある方はご相談ください。
また、まれにある原因として、飛来物による詰まりだけではなく、鳥が巣を作ることもあります。
この場合は、その巣にヒナが居る場合など、すぐに撤去作業が出来ない場合もありますのでお気を付けください。
※雨樋に限らず、「鳥獣保護管理法」により、卵やヒナのいる鳥の巣の撤去は許可が必要ですので、ヒナの巣立ちを待てず、早めの撤去が必要な場合は、お住まいの自治体へご相談ください。
前述の通り、詰まりが原因で変形した際の歪みや割れだけでなく、紫外線による経年劣化も起こります。
また、人やボールがぶつかるなどの外的な衝撃による破損もあるでしょう。
全体的な経年劣化の場合はすべての交換を推奨しますが、部分的な破損の場合は、部分交換も可能ですので、被害を大きくする前に、対応することをおすすめします。
また、宮崎ではあまり関係ない原因ですが、積雪による重みで歪むこともあります。
酷い場合は歪みだけでなく割れに発展しますので、一部山間部にお住まいの方や、積雪の起こる地域にお住まいの方は、その点にもお気をつけいただけたらと思います。
雨樋のメンテナンスは、高所での作業ですので、専門業者にお願いするのをおススメしますが、条件がそろう場合は、下記の記事を参考に清掃してみても良いでしょう。
>>雨樋の詰まりの原因と清掃方法・対策をご紹介そういった条件がそろっていない場合や、別の原因の場合は、高所に登ったりなどの無理な作業はお控えください。
高所作業で足場を架設することが必要ですので、同じタイミングで屋根や外壁など、足場架設が必要となるメンテナンスと同時に検討されることを推奨いたします。
逆に言うと、屋根や外壁のメンテナンスで足場を架設する際は、同時に雨樋もしっかりとメンテナンスする・・・
というように、足場が必要な工事やメンテナンスはタイミングを合わせることで、予算を抑えることが出来ますので、計画的に行っていきましょう。
雨樋は、ただ水を伝わせてるだけの何か屋根や壁についてるだけのもの。
と、軽視されがちですが、実は影の立役者なのです。
軒樋の詰まりや破損については、高所でなかなか気付くことが出来ませんので、定期的な点検をするようにしましょう。
雨樋に限らず、屋根の上や高所で気になることがありましたら、お気軽にお問合せください。
宮崎は全国でも降水量の多い県です。
上手に雨と付き合っていきましょう。
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