宮崎の屋根やさんコラム│日本の文化について考えてみましょう
街の屋根やさん宮崎店です。
宮崎から、屋根に関するちょっとした豆知識やお役立ち情報をお伝えしていきます(^^)
11月3日は文化の日。
その由来は、日本国憲法の公布日であり、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」という日本国憲法の趣旨から制定された祝日だそうです。
また、11月3日は、明治天皇の誕生日でもあり、元々祝日ではあったものの、戦後に一度廃止され、復活したとか。
この日の過ごし方のひとつに「日本文化を親しむ」というものがあるようですので、日本文化について考えてみる日として過ごしてみませんか?
そこで今回は日本家屋といえば、瓦屋根!ということで、瓦屋根の良いところを見直してみたいと思います。
瓦屋根は、ちょっと悪いイメージもあるのですが、実際はとてもいいことが多いのです。
先に悪い印象から・・・
耐震性の面で不安
震災の時の被災地の映像の中で多くみられるのが倒壊家屋です。
その倒壊家屋のほとんどが「瓦屋根」ということが実際に映像として残っていることもあり、「瓦屋根は地震に弱い」という印象が強く、危険な屋根だというイメージを持たれてしまいました。
その倒壊家屋のほとんどが「瓦屋根」ということが実際に映像として残っていることもあり、「瓦屋根は地震に弱い」という印象が強く、危険な屋根だというイメージを持たれてしまいました。
実際、家の耐震性は、重心が影響するため、重さのある瓦屋根はどうしても耐震性の面で他の屋根よりも不利であることは事実です。
とはいえ、瓦屋根にはそれ以上に魅力もたくさんあるため、「使うのをやめよう」ではなく、「どうしたら、そのデメリットを克服できるだろうか」という方向に向かいました。
このように瓦屋根は、良いものだからこそ、デメリットがあるからと消えていく文化ではなく、いかにその耐震性を上げることが出来るのかを検討し、今に至るのです。
そういう意味では、デメリットでありながらも、他の良さがそれ以上に大きいものであることを物語っていると思いませんか?
とはいえ、瓦屋根にはそれ以上に魅力もたくさんあるため、「使うのをやめよう」ではなく、「どうしたら、そのデメリットを克服できるだろうか」という方向に向かいました。
このように瓦屋根は、良いものだからこそ、デメリットがあるからと消えていく文化ではなく、いかにその耐震性を上げることが出来るのかを検討し、今に至るのです。
そういう意味では、デメリットでありながらも、他の良さがそれ以上に大きいものであることを物語っていると思いませんか?
耐震性をアップさせる方法
瓦の魅力を落とさず、不利な部分を克服すべく為の大きな工夫がこれらです。
瓦の軽量化
軽量化と言っても、金属屋根やスレート屋根には到底かなわないのですが、従来の瓦よりも重さを軽くし、商品によっては半分近くの軽量化しているものもあります。
前述の通り、家の耐震性は、屋根材の重量が重ければ重いほど、重心が上にくることで耐震性が劣ります。
そのため、瓦が軽量化することは耐震性において非常に重要なことなのです。
瓦屋根1枚では数グラムの変化であっても、家全体でみると軽自動車1台分ほどの変化がある場合もあります。
※瓦の種類と屋根の大きさによります
前述の通り、家の耐震性は、屋根材の重量が重ければ重いほど、重心が上にくることで耐震性が劣ります。
そのため、瓦が軽量化することは耐震性において非常に重要なことなのです。
瓦屋根1枚では数グラムの変化であっても、家全体でみると軽自動車1台分ほどの変化がある場合もあります。
※瓦の種類と屋根の大きさによります
施工方法の工夫
昔の瓦屋根は、湿式工法で、土葺きで瓦が乗せられていました。
その分、屋根への固定が弱いことと、重さがあることでより、耐震性が劣っている作りでした。
現在は、乾式の引っ掛け工法で、屋根下地の上に桟木と呼ばれる棒上の板を使い、その上に瓦屋根を引っ掛ける工法が主流であり、ズレに強くなり、重さも土葺きに比べると随分軽くなっています。
また、法改正により、その引っ掛け工法をするだけでなく、釘やネジ・ビスによる固定も義務化されていますので、より、ズレ落ちにくい作りに変わっています。
更に、防災瓦と呼ばれる瓦に至っては、更に瓦同士が固定されるロック工法を用いるため、より安全性が高い作りになっており、日本の伝統的な屋根材の瓦!と言っても、どんどん進化しているんですね。
その分、屋根への固定が弱いことと、重さがあることでより、耐震性が劣っている作りでした。
現在は、乾式の引っ掛け工法で、屋根下地の上に桟木と呼ばれる棒上の板を使い、その上に瓦屋根を引っ掛ける工法が主流であり、ズレに強くなり、重さも土葺きに比べると随分軽くなっています。
また、法改正により、その引っ掛け工法をするだけでなく、釘やネジ・ビスによる固定も義務化されていますので、より、ズレ落ちにくい作りに変わっています。
更に、防災瓦と呼ばれる瓦に至っては、更に瓦同士が固定されるロック工法を用いるため、より安全性が高い作りになっており、日本の伝統的な屋根材の瓦!と言っても、どんどん進化しているんですね。
そこまでしても使いたい瓦の魅力
見た目の印象
やはり、見慣れていることも含め、瓦屋根の見た目が好き!
というシンプルな理由で選びたい方も多いのではないでしょうか?
そして、瓦屋根=純和風とは限りません。
洋風の瓦であったり、色の種類も増えています。
洋風の家にしたいから・・・と諦めていた方も採用できる時代になりました!
というシンプルな理由で選びたい方も多いのではないでしょうか?
そして、瓦屋根=純和風とは限りません。
洋風の瓦であったり、色の種類も増えています。
洋風の家にしたいから・・・と諦めていた方も採用できる時代になりました!
機能性
そして、やはり日本のものは日本の風土に合った機能性を持っています。
断熱性
瓦は、他の屋根材に比べ厚みがあるため、外からの温度を室内に通しにくく、室内の温度も外に逃がしにくいため、断熱性に優れています。
また、野地板と瓦の間に桟木があることで、空気の層ができることでも、遮熱・断熱効果を持っています。
日本の暑い夏、寒い冬、どちらにも対応できる断熱性を発揮できます。
また、野地板と瓦の間に桟木があることで、空気の層ができることでも、遮熱・断熱効果を持っています。
日本の暑い夏、寒い冬、どちらにも対応できる断熱性を発揮できます。
耐火性
そもそも粘土瓦は、1000度以上の熱で焼成されて作られています。
耐火性が強いに決まっていますね(^^)
もちろん、天然素材ですので、熱されたところで有害物質を出す危険性もなく、安心できる素材とも言えます。
耐火性が強いに決まっていますね(^^)
もちろん、天然素材ですので、熱されたところで有害物質を出す危険性もなく、安心できる素材とも言えます。
通気性
断熱性のところでも取り上げた通り、屋根の下地と瓦の間に空気の層があります。
この空気の層があるため通気性があり、湿気を防いでくれます。
湿気をこもらせない分、屋根材・屋根の下地の劣化の進行を抑えてくれます。
この空気の層があるため通気性があり、湿気を防いでくれます。
湿気をこもらせない分、屋根材・屋根の下地の劣化の進行を抑えてくれます。
防音性・遮音性
瓦の厚み、土という素材により、音を伝えにくく、吸収してくれるため、防音性・遮音性に優れています。
豪雨で激しく打ち付けるような日はさすがの瓦屋根もうるさく感じることがあるかもしれませんが、ちょっとした雨の日であれば、屋根に落ちる雨の音は気にならないのではないでしょうか。
豪雨で激しく打ち付けるような日はさすがの瓦屋根もうるさく感じることがあるかもしれませんが、ちょっとした雨の日であれば、屋根に落ちる雨の音は気にならないのではないでしょうか。
耐風性
元々重さがあることで、他の屋根材に比べて風には強いのが瓦屋根です。
更には、前述のように施工方法もしっかりと固定するようになったことで、耐風性が高くなっております。
更には、前述のように施工方法もしっかりと固定するようになったことで、耐風性が高くなっております。
メンテナンス
瓦屋根はメンテナンスがいらないよね!
という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。
これ、真意は「瓦のメンテナンスがいらない」であって、屋根全体が何もしなくていいというわけではないのでちょっと注意が必要ではあるのですが・・・
という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。
これ、真意は「瓦のメンテナンスがいらない」であって、屋根全体が何もしなくていいというわけではないのでちょっと注意が必要ではあるのですが・・・
とはいえ、他の屋根材の場合は、屋根材と屋根の下地の両方のメンテナンスが定期的に必要となりますが、瓦屋根であれば、屋根の下地のメンテナンスのみでOKとなりますので、定期的なメンテナンス費用が安く済ませることが出来ます。
瓦屋根は、最初の設置の時に費用が掛かってしまうので、どうしても初期費用を押さえたい場合は選択肢から外れてしまうのですが、お住いになられる数十年という期間で見て予算を決められる場合は、何があるかわからない未来にかかる費用を抑えるという意味でも有効かと思います。
他の屋根材の場合は、10年程度で塗装が必要となるのですが、粘土瓦であれば、その必要がありません。
※瓦であっても、粘土瓦でなく「セメント瓦」の場合は塗装が必要となります
粘土瓦は、粘土でできているので塗装をせずして防水性があるのですが、セメント瓦やスレート素材の場合は、セメントが原料であるため、防水性がありません。
そのため塗装をする必要があり、その塗装の塗膜の耐久年数に応じた屋根材自体のメンテナンスが必要となります。
金属屋根は防水性はあるのですが、塗膜が落ちてしまうとサビてしまうため、同様に塗装が必要となります。
瓦屋根は、最初の設置の時に費用が掛かってしまうので、どうしても初期費用を押さえたい場合は選択肢から外れてしまうのですが、お住いになられる数十年という期間で見て予算を決められる場合は、何があるかわからない未来にかかる費用を抑えるという意味でも有効かと思います。
他の屋根材の場合は、10年程度で塗装が必要となるのですが、粘土瓦であれば、その必要がありません。
※瓦であっても、粘土瓦でなく「セメント瓦」の場合は塗装が必要となります
粘土瓦は、粘土でできているので塗装をせずして防水性があるのですが、セメント瓦やスレート素材の場合は、セメントが原料であるため、防水性がありません。
そのため塗装をする必要があり、その塗装の塗膜の耐久年数に応じた屋根材自体のメンテナンスが必要となります。
金属屋根は防水性はあるのですが、塗膜が落ちてしまうとサビてしまうため、同様に塗装が必要となります。
交換もしやすい
瓦屋根のメンテナンスは、割れたり欠けたりした際、その「1枚」から交換できるのも魅力のひとつです。
他の屋根材ですと、その周辺も外して大掛かりな工事になったりするのですが、瓦の場合は、部分補修が他の屋根材に比べコンパクトに済ますことが出来ます。
このように、瓦屋根は、メンテナンスコストが他の屋根材よりも抑えられるメリットが多いのです。
他の屋根材ですと、その周辺も外して大掛かりな工事になったりするのですが、瓦の場合は、部分補修が他の屋根材に比べコンパクトに済ますことが出来ます。
このように、瓦屋根は、メンテナンスコストが他の屋根材よりも抑えられるメリットが多いのです。
まとめ
どうしても、倒壊家屋のイメージで「瓦屋根は怖い。不安だ!」という方も多いことは否定できません。
いくら改善したと言っても、金属屋根やスレート屋根に耐震性は適いませんし、既存の屋根が瓦屋根でない限り、葺き替えで瓦屋根にすることもできませんし、融通が利かない、頑固な屋根材とも言えます(日本の伝統的親父風表現で風刺させていただいております)
ですので、完全無欠というわけにはいきませんが、思っていたイメージとは違う!ということがお伝え出来ていたらと思います。
家の他にも、文化の日ということで日本の様々な文化や伝統に触れてみると楽しいかもしれません(^^)
今回、日本の伝統的な屋根、瓦について読んで、ご自宅の屋根のことが気になった方は、どうぞお気軽に街の屋根やさん宮崎店までお声かけください。
無料での点検、お見積り・ご提案をしております。
お住まいの今の状態を知っておきませんか?
いくら改善したと言っても、金属屋根やスレート屋根に耐震性は適いませんし、既存の屋根が瓦屋根でない限り、葺き替えで瓦屋根にすることもできませんし、融通が利かない、頑固な屋根材とも言えます(日本の伝統的親父風表現で風刺させていただいております)
ですので、完全無欠というわけにはいきませんが、思っていたイメージとは違う!ということがお伝え出来ていたらと思います。
家の他にも、文化の日ということで日本の様々な文化や伝統に触れてみると楽しいかもしれません(^^)
今回、日本の伝統的な屋根、瓦について読んで、ご自宅の屋根のことが気になった方は、どうぞお気軽に街の屋根やさん宮崎店までお声かけください。
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