宮崎の屋根やさんコラム│塗装が必要な瓦もあるってご存知ですか?
街の屋根やさん宮崎店です。
宮崎から、屋根に関するちょっとした豆知識やお役立ち情報をお伝えしていきます(^^)
日本のおすまいの屋根に昔からよく使われている屋根材である瓦。
瓦といえば、長持ちして、塗装などのメンテナンスがいらない屋根材として知られていると思います。
「漆喰や屋根の下地のメンテナンスが必要って話でしょ?」
いえいえ。それも当然なのですが、瓦自体に塗装が必要。という瓦があるのです。
パッと見ただけでは、瓦の種類なんてそんなにわからないですし、考えることもないかもしれません。
しかも、親族から引き継いだり、中古で購入したらなおさらです。
「我が家の瓦はどっち?」そう思われた方は、読んでみてください(^^)
早速本題の結論からお伝えします。
セメント瓦とモニエル瓦です。
今回はその特徴とメンテナンスについて、お話しします。
歴史の長い長い・・・塗装の不要な瓦とは、原材料が「粘土」でできています。
一般名称としては、粘土瓦、いぶし瓦、釉薬瓦・・・などと呼ばれるものです。
一方セメント瓦やモニエル瓦は、その主原料がセメントやコンクリートであり、水を吸い込む性質を持っています。
このように、原材料そのままでは水を吸ってしまう瓦ですので、塗装により塗膜を作り、防水性を持たせることで瓦としての機能を果たせるようになります。
この塗膜は、経年劣化などの外的要因によって徐々に劣化し剥がれていきます。
そのため、塗装をすることで、その防水性を高める必要があるのです。
原材料が粘土であれば、素材そのものが防水性を持っているため、塗膜を与えるための塗装が必要とならないのです。
この、塗膜により防水性を与えることの重要性についても後ほどお話ししたいと思います。
セメント瓦とモニエル瓦の見分け方は難しいのですが、一番特徴的なのは、断面部分です。
右の画像のように、小口部分がなめらかなものがセメント瓦です。
断面部分が滑らかなのがセメント瓦であったのに対し、モニエル瓦は、凸凹しているのが特徴です。
モニエル瓦は、見た目が洋風なものが多いですが、形状よりも個の断面で見分けると良いでしょう。
モニエル瓦には、お手入れではセメント瓦との大きな違いがあります。
それは、モニエル瓦にはスラリー層という特殊な着色層があるのです。
このスラリー層が塗装を難しくしています。
スラリー層を取り除かず塗装を行うと簡単に塗膜が剥がれてしまうのです。
そのため、モニエル瓦の塗装時には、洗浄の段階でしっかりとこのスラリー層を落としてしまうことと、スラリー層を強化するためにスラリー強化プライマーを使うという方法がとられます。
知識が技術の不足した業者の場合、モニエル瓦である場合のこの作業をしっかりと行わずに塗装してしまうため、早く剥がれてしまうなどの耐久性に問題が出てしまいますので、ご自宅の瓦がモニエル瓦である場合は気を付けましょう。
ちょこちょこと出てきている「塗膜」とは一体何でしょう?
ざっくりいうと、屋根材を「コーティング」してくれるものだと思っていただけたら良いと思います。
塗料に入っている顔料や樹脂、添加物などが、塗料に含まれる水分が蒸発し、乾燥し固くなることで作られる「膜」の部分を指します。
この塗膜をしっかりと作ることで、塗装面が守られます。
塗装によって作られた塗膜の役割は、ざっくりいうと塗装面の保護です。
セメントのような防水性のない屋根材であれば、防水性を持たせますし、金属屋根のように水によりサビてしまう屋根材であれば防錆性。
といったように、雨水から守ることが一番大きな目的となります。
特に防水性に関しては、単純に屋根材が吸水してしまうだけでなく、そのことによって、雨で水を吸い、日光で乾燥する。ということを繰り返すことで屋根材が反る原因となり、ヒビ・割れ・欠け・・・と損傷を促していきます。
また、屋根材に水が残りやすくなった結果、カビやコケが生えやすくなり、湿気帯びた状態が長く続くことで更に劣化を加速させます。
屋根材のが湿った状態が続くことで、更に屋根の下地の湿度が高い状態となり、屋根下地の腐食の原因ともなります。
塗膜はそういったことから守るために必要なものですので、定期的な塗装が必要なのです。
前述の通り、塗膜が落ち、防水性や防錆性が落ちてくると、徐々に目に見えた劣化が進行します。
屋根表面の汚れ、コケ・カビ、錆び、ヒビ・割れ・欠け・・・といったように見た目が「汚くなってきたな」「古びてきたな」そう感じるようになります。
このような症状が現れた際には、塗膜が落ちてきているサインです。
まずは私たちのような、屋根メンテナンスの専門業者に点検を依頼していただけたらと思います。
※屋根の上は高く危険な場所ですので、ご自身で確認するのは危険ですのでお控えください
このように、瓦屋根であっても塗装が必要な屋根材があることが分かりました。
その理由は塗膜を作ることが必要であり、その塗膜の役割もお分かりいただけましたか?
理由が分かると、点検の重要さもご理解いただけるかとおもいます。
そして、いざ点検となるとそのタイミングがよくわからない・・・という声もよくお聞きしますが、基本的には「見た目が悪くなった」ときがそのサインです。
それを覚えておいていただけると簡単だと思います(^^)
点検時期が「もっと早くしておけば!」と後悔するくらいなら、「早すぎたかな?」となるくらいがちょうどよいと思います。
(意外と見えない不具合に気付けたり、2年後の資金計画としての準備ができたりと早すぎないという結果だったりします)
私たち、街の屋根やさん宮崎店では、無料での屋根点検と同時に外壁点検も行っております。
お気軽にお声かけください。
もちろん、瓦屋根だけでなくスレート屋根や金属屋根の方もお気軽にどうぞ♪
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