街の屋根やさん宮崎店です。
宮崎から、屋根に関するちょっとした豆知識やお役立ち情報をお伝えしていきます（＾＾）

先週の台風に続いて、昨日の夜中から昨夜にかけて大雨が続き、雨漏りなど、屋根の点検やリフォームが気になった方も多いのではないでしょうか？
もし、気になることがあれば、お気軽にお声かけください（＾＾）


では、本題に入ります。
屋根のリフォーム方法ですが、大きく3種類あります。

最近よく聞くのが屋根カバー工法という、今ある屋根の上に新しい屋根をかぶせるものです。
カバー工法は、屋根材が２重になることもあり、できる屋根と出来ない場合があります。
その場合は、葺き替えもしくは葺き直しをします。
このふたつは、今ある屋根を一度取り除いて下地からやり直すのですが、大きな違いは、葺き替えは屋根材も全て新しいものを使用しますが、葺き直しは、今使っている瓦を再利用する方法です。

今回は、その葺き直しについてお話ししたいと思います。

葺き直しができる屋根材の条件は？

再利用できる屋根材に限ります！

金属の屋根材や人工スレートの屋根材は、取り外す段階で変形・割れ・欠けの可能性が高いため、再利用には向いていません。
そのため基本的に、葺き直しをする屋根材は、天然スレートもしくは瓦以外は推奨していません。

その中でも、天然スレートは、天然の石を使用しており、希少性が高く高額なため、日本ではあまり使用されていませんので、一般的には、瓦屋根の場合が葺き直しを視野に入れる屋根材となります。

一方瓦屋根は、そもそもカバー工法ができないため、葺き替え、もしくは葺き直しをすることになります。

その中でもセメント瓦（モニエル瓦）は、現在製造数が少なく、割れや外れなどで数がそろわない場合に追加で手に入れることが難しいため、葺き直しではなく葺き替えをする傾向にあります。
また、セメント瓦は、定期的な塗装などのメンテナンスをしていると耐久性も高いのですが、長期のメンテナンスで考えた際、前述の通り、新しいものが手に入りにくかったりすることもあり、どうせすべて外すのであれば・・・と別の屋根材へと選択肢の幅を広げることも多いようです。
特に、耐震性をアップさせる目的で、瓦屋根から金属屋根やスレート屋根に変更することが多いようです。

現在、葺き直しをする屋根材といえば、粘土瓦（陶器瓦・釉薬瓦）が最も一般的な屋根材と言えます。

葺き直しのメリット

費用を安く抑えることが出来る

同時に、廃材が少なくなることで、撤去時の作業がコンパクトになるため、近隣にかかる迷惑の心配も少なくなります。

ただし、現在使用している瓦の劣化状態によっては、葺き直し後の耐久年数があまり期待できないこともあります。
その場合は、結果的に葺き替えをした方が安くなることもありますので、瓦の状態を見極める必要があります。

見た目の印象を維持できる

今までと同じ瓦を使用するため、家の印象が変えることなく屋根の性能だけを高めることが出来ます。
屋根は目線より高い位置にあるため、素材や色が変わるだけでお住まいの印象が大きく変わります。
今の外観が気に入ってる場合や、変化を好まない場合は葺き直し以外の方法では再現することが出来ません。
新しい瓦にした場合、同じ瓦を使ったとしても経年変化による質感などが異なるため、印象が変わってしまいます。

葺き直しのタイミング

ルーフィング（防水紙）の耐用年数に合わせて

>>ルーフィング（防水紙）の重要性についてはこちらもどうぞ

雨漏り発生時

上記の交換タイミングでなくても、何らかの損傷などで雨漏りが発生し、部分補修が利かない場合や、その損傷範囲が屋根の下地（野地板）にまで及ぶ場合もまた、葺き直しのタイミングとなりえます。
特に、まだ瓦が新しい状態であれば、葺き直しができることの恩恵を大きく受けることになるでしょう。

まとめ

屋根のメンテナンス方法のひとつ、「葺き直し」について、ご紹介いたしました。
今のお住まいが、葺き直しできる屋根材である場合であれば、こういった方法もあるんだな。と選択の幅を広げていただけたらと思います。

実際に、お住まいの屋根に使われている屋根材の特徴について、「そういえば見た目だけで決めたな」「予算しか考えてなかったな」という方も少なくないかと思います。
今お住まいの屋根のメンテナンスや状態など、よくわからないし、何も知らない・・・という方のご相談も大歓迎です。
今後、そのお住まいに何年お住まいになられるかなどの計画も含めて、お話を聞かせてください。
ライフスタイルやライフプランに合わせたメンテナンスを一緒に考えていきましょう。
屋根の専門家である、私たち街の屋根やさん宮崎店にお気軽にご相談ください。
ぜひ、お住まいのパートナーとしてお力になれたらと思います。

葺き直しについて、もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
>>これまでの瓦を再利用して屋根を葺き替える屋根葺き直し