「トタン屋根のわが家、イメージを一新してスレート屋根にしたい！」

「洋風のスレート屋根にするのが夢だ」

大切な自宅の屋根に、そんな望みをおもちの方もいるかもしれません。

スレートは日本でもっとも普及している屋根材ですが、トタン屋根からの葺き替えの場合は注意点もあります。

この記事では以下のことを説明します。

• トタン屋根からスレート屋根に葺き替えをする費用相場
• トタン屋根からスレートに屋根材を変更する場合は重量に注意
• スレート屋根のメンテナンスについて

夢を叶えて素晴らしいリフォームとなるよう、どうぞ記事を読んで役立ててくださいね。

トタン屋根からスレート屋根へ葺き替えする費用相場を解説

トタン屋根からスレート屋根に葺き替えをする際には以下のような費用がかかります。

• 既存のトタン屋根の撤去　1平方メートルあたり1,000～2,000円
• コンパネ板敷設　　　1平方メートルあたり2,000～3,000円
• ルーフィングシート　1平方メートルあたり600～900円
• スレート屋根　　　　1平方メートルあたり4,000～6,000円
• 棟部分の役物　　　　1メートルあたり1,000～4,000円
• 足場代　15～20万円

これらを総合すると、平均的な30坪程度の大きさの住宅で、約60～130万円の工事となるでしょう。

トタン屋根は葺き替えの時期が来ている場合、屋根の下の屋根下地まで傷んでいることが多く、その場合は葺き替えが第一選択肢となります。

しかし、トタン屋根の状態がよく、下地も傷んでいない場合は、既存のトタン屋根の上に新しいスレート屋根を載せるカバー工法をとることもできます。

その場合は、トタン屋根の撤去費用がいらないので、20万円程度予算を削減できるでしょう。

トタン屋根からスレート屋根へのリフォームは重量に注意しよう

トタン屋根からスレート屋根への葺き替えの重大な注意点があります。それは重量。トタンは金属で1平方メートルあたり5kgと非常に軽い屋根材です。

スレートも屋根材のなかでは軽量のほうですが、1平方メートルあたりは約20kgと4倍の重さがあります。

家の躯体は金属屋根ならその重さで構造計算がされています。

4倍の重さのスレート屋根に躯体が耐えられるのかしっかりチェックしてもらいましょう。

また、屋根は軽いほど耐震性能も上がります。

スレート屋根にすることで耐震性能が落ちないかも心配なところです。

費用を抑えるカバー工法の場合は、既存のトタン屋根にさらにスレート屋根が載る二重屋根になります。

屋根の重量、躯体の強度、耐震性能については厳しくチェックしたほうがよいでしょう。

トタン屋根からスレート屋根への葺き替え、メンテナンスの目安

スレートは塗装をして防水性を維持する屋根材です。

7～8年に一度は足場を組んで塗装工事が必要となります。

屋根材自体の寿命は約20年です。

メンテナンスが大変だと感じるなら、屋根材の候補にガルバリウム鋼板を入れてみるのもひとつの手ではないでしょうか。

耐久性が高く寿命は40年程度、メンテナンスは15年サイクルくらいになります。

なによりトタンと同じ金属屋根ですから重量が大きく変わる心配もありません。

スレート風のデザインもあります。屋根材としてはスレートよりも高価ですが、長く住む予定があるなら、最終的なコストはガルバリウム鋼板のほうが安くなることもあります。

トタン屋根からスレート屋根への葺き替えは慎重に行おう

長く住まないなど、とにかく今の費用を抑えるのが重要なら、トタンの上にスレートのカバー工法で仕上げるのが最もコストがかかりません。

しかし、同時に最も屋根の重量が重くなるパターンなので、必ずプロにアドバイスを求めましょう。この点をおろそかにしない業者を選ぶとよいでしょう。

屋根のリフォーム費用を知りたい場合は「屋根リフォーム費用を工程・材料ごとにチェック！安くする方法も注目」もチェックしてみてください。価格の目安が確認できます。