日本では古くから屋根の材料として用いられている瓦ですが、種類が多く知識がなければ見分けるのが困難です。
粘土やセメント、金属など様々な素材の瓦があり、屋根の用途によっても形状が異なります。
この記事では見分けるのが難しい瓦について、以下の項目を紹介しています。
それでは、みていきましょう。
瓦の種類を素材で見分ける場合は、大きく分けて以下の3種類に分けられます。
それぞれの瓦について、特徴を解説していきます。
粘土瓦は粘土を瓦の形に成形してから乾燥させ、1,000℃以上の高温で焼き上げてつくります。
セメント瓦と形状が似ていますが、角が滑らかであることが特徴です。
粘土瓦には主に、陶器瓦といぶし瓦の2種類があります。
陶器瓦は釉薬瓦とも呼ばれ、成形した粘土にうわ薬をかけて焼き上げたものです。
瓦の表面がガラス質になっていてツヤがあり、水が浸透しないのでメンテナンスが必要ありません。
いぶし瓦は成形した粘土を素焼きした後にむし焼きして、瓦の表面に炭素膜を形成させます。
瓦全体がツヤのない銀色をしているのが特徴です。
セメント瓦はセメントと砂を主原料としており、表面に塗装処理をして成形しています。
粘土瓦とは違い、角がギザギザしているのが特徴です。
塗料は様々なので、色のみで瓦の種類を判別するのは困難です。
塗料の種類によっては経年劣化が早いので、定期的にメンテナンスをする必要があります。
コンクリート瓦はモニエル瓦と呼ばれることもあり、ヨーロッパ発祥の洋瓦です。
セメント瓦と同様にセメントと砂を主原料としており、角が滑らかなのが特徴といえるでしょう。
表面に塗装処理をして使用されるのですが、セメント瓦とは塗装方法が大きく異なるので注意が必要です。
モニエル瓦を塗装し直す場合はスラリー層という特殊な着色剤をキレイに取り除かなければなりません。
スラリー層を除去する作業には手間がかかるので、モニエル瓦を塗装し直す場合は費用が高くなる傾向があります。
瓦の種類を用途で見分ける方法もあり、以下の種類に分類できます。
1つずつ解説していきます。
屋根の平面部全体に葺かれている瓦のことを、平瓦や桟瓦などと呼びます。
棟から軒先までの傾斜している面に葺かれ、屋根における面積の大部分を占めています。
瓦の種類によって葺き方や色・形状は異なります。
軒先やケラバ部の屋根端部には、その部位専用の瓦があります。
瓦屋根のイメージはケラバ部や軒先部が強いと言われており、端部の瓦には様々なデザインのものがあります。
「万十軒瓦」が最も多く使用されており、瓦全体は波打った形で接合部は大きな丸の形をしています。
一方で、軒先をキレイ仕上げるための軒瓦としては「一文字瓦」があります。
軒先の部分が一直線になっているので、スッキリとした高級感のある印象を与えます。
鬼瓦やシーサーなど、飾りとして用いられる瓦もあります。
装飾のためにつけられていることが多い瓦ですが、城や寺などでは宗教的な価値観から用いられることも多くあります。
瓦の種類を見分けるには、素材と用途を知る必要があります。
屋根全体の瓦の素材や形状から種類を把握して、用途や部位別に区別していきましょう。
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