宮崎の屋根やさんコラム│家の屋根の軒って一体どんな役目があるの?
街の屋根やさん宮崎店です。
宮崎から、屋根に関するちょっとした豆知識やお役立ち情報をお伝えしていきます(^^)
日射しの強いこの季節。
特に宮崎の夏は日射しが強く、痛いと感じることもありますよね。
そんな日に、家の屋根の軒に入ると涼しいなと感じることがあります。
この、家の屋根の軒の役目について考えたことはありますか?
軒は家のデザインにも大きく影響し、最近では軒が無い家も増えています。
では、軒が無くても何の影響もないのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません。
軒の役目についてお話したいと思います。
かといって、軒がある家が最強というわけではありません。
軒が無い家にもメリットはありますのでそちらも併せてお話ししたいと思います。
軒が大きければ、その分、外壁に当たる日差しや雨風といった刺激を遮ることができます。
外壁材は一般的に塗装されており、その塗装で作られた塗膜は日焼けや水濡れによって経年劣化を起こします。
サイディング素材であれば、目地に使われているシーリング材(コーキング材)の劣化も起こします。
シーリング材の劣化は、外壁への水の侵入の原因になるため、見た目の劣化だけでなく、雨漏りの原因となります。
また、外壁材の内部に水が入るということは家の内部構造や外壁材そのものの劣化を進めますので気を付けなければいけません。
そのため、日差しや雨風を受ける面積が少なくなるということは、外壁材が長持ちする要因の一つになります。
軒があることで外壁の耐久性を高めてくれます。
外壁に当たる直射日光の量が減るため、外壁自体の温度上昇が和らぎます。
また、一度温まった外壁材はなかなか温度が下がりません。
夏の夜などにエアコンがなかなか効かない・・・といったことを経験されたことのある方は多いのではないでしょうか?
こういった暑さの原因のひとつにもなります。
また、窓からの日光の入りも軒が遮ることで少なくなります。
窓から入る日光は室温をグンと上げるため、温度の上昇に影響があります。
さらに、軒天に有孔ボードを使用することで換気ができるため、屋根裏に空気がこもるのを防げます。
温かい空気は上に上がりやすいため、屋根裏の換気は家全体の温度上昇を防ぐのに効果があります。
逆に言うと、日当たりや日光が部屋に入ることを優先したい場合は、軒の出を大きくしすぎない方が採光面では有利になりますので、方角によって軒の大きさを変えたりしても良いでしょう。
屋根が大きいと迫力が出ますが、対照的にスッキリとした印象でここ近年、片流れ屋根や陸屋根といった、軒の小さい屋根や軒無し住宅が、シンプルな家を好む方たちに人気があるようです。
また、屋根面積が小さくなる分、屋根材だけの費用で言うと安くなることもあり、初期費用のコストダウンすることもできます。
(面積が小さくなることで、コストダウンではなく同じコストで屋根材のグレードを上げるという方法もとりやすくなります)
軒が小さいということは、見た目がスッキリしているのはもちろんですが、突起部分が少なく軒天部分が狭くなる分、強風時に屋根が風にあおられる面積も小さくなり、山や海の近くであったり、風の影響を受けやすい立地の場合は、少しでも風の抵抗を受けない屋根にすることで被害を最小にすることが期待できます。
ただし、片流れ屋根のような屋根の場合は、屋根全体の面積は小さくなるけれど1面の屋根の大きさ自体が大きくなり、1面で雨風の衝撃を受けることがデメリットとなる場合もありますのでご注意ください。
土地が小さかったり、近隣との距離が近い場合は、物理的に軒を小さくすることになります。
昔は法律などがうるさくなかった分、お互いの話し合いで越境していても気にしない近隣の住宅もあったと思うのですが、リフォームを機にそれを修正する場合もあるかと思います。
住宅地や、狭小住宅での新築・リフォームの場合、軒の出を小さくすることが居住スペースの面積を確保する解決策として選びやすいと思います。
また、軒の大きさが1,000mmを超えると建築面積に含まれることにより、建築面積の制限を考慮した結果軒を小さくする場合もあります。
屋根の軒には家の耐久性を上げてくれる役割があります。
ですが、軒が無いことで得られるメリットもあり、どちらが良い!と言い切れないのが面白いところです。
宮崎の場合は、日差しが強く気温も高い気候ですので、個人的には軒の大きな家が良いなぁと思ってしまいます。
ですが、断熱塗料を使うなら屋根が小さい方がコストをかけずにできるんだよなーという寒さ対策では魅力を感じたりと、それぞれのメリットデメリットを自分にとって取捨選択して決めていくことが大切ですね。
このコラムでよく出てくるキーワードですが、「これが最適」というものは個々に違うんだなということを改めて考えさせられましたね(^^)
もちろん、現状軒が無い家であっても、庇を付けることなどで部屋に入る日光量を変えることもできますし、屋根全体を変えずしてできる対応も色々とあります!
屋根の専門家である、私たち街の屋根やさん宮崎店にお気軽にご相談ください。
点検と共に、今後の家の理想に近づけていくお手伝いをさせていただきます!
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