「わが家のスレート屋根の劣化がひどい……」
「ノンアスベストで安心だと思ったのに割れや欠けが気になる」
ある一定の時期に製造されたスレート屋根は、耐久性が高くないものが出回っていた疑いが浮上しています。
この記事では以下のことを解説していきます。
耐久性が高くないスレート屋根が出回った理由はなんでしょうか。
ご自宅の屋根が該当するのか、またその場合はどのようなリフォームが最適なのかをチェックしていきましょう。
日本では、耐久性が高く瓦よりも価格が安いという理由で、アスベスト入りのスレート屋根が広く普及していました。日本でアスベストの健康被害が取りざたされはじめたのは1970年代から。住宅建材にアスベストを使わない動きが出てきたのは2000年前後からです。
2000年頃からアスベスト入りの建材が禁止された2004年までのスレート屋根は、ノンアスベスト材への移行期でした。この時期のスレート屋根は、準備不足のままアスベストを抜いて代替品にしたため、耐久性の点で劣る疑いがあることがわかってきました。7~8年で欠けたり割れたりヒビが入ったりするものが散見されるのです。
2000年から2004年までは、ノンアスベストとアスベスト入りのスレート屋根材が混在していました。同じ商品名でも、年によってアスベスト入りのものとノンアスベストの2種類に分かれる商品もあります。
見積もり書や図面で使った屋根材がわかればいいのですが、ないなら屋根材の裏の刻印を確認する必要があります。
アスベストの有無については、国土交通省のサイトや、日本石綿協会、ロックウール工業会、石膏ボード工業会のサイトで確認できます。
ノンアスベストで脆弱性の問題が起きていると言われる主な商品は以下のとおりです。
これらの屋根に当てはまる方は、一度屋根の検査をしたほうがいいかもしれません。
ノンアスベストへの移行期に該当するスレート屋根のリフォームはどうすればいいか考えてみましょう。
割れたり欠けたり剥離したりしてしまうと、スレートを押さえている釘も効かなくなり、屋根に乗っているだけの状態になってしまうことも。雨風で飛散してしまうと大変危険で、ご近所に迷惑をかけかねません。
すでにこのレベルまで劣化している場合は、葺き替えもしくはカバー工法で屋根材全体のリフォームを考えたほうがいいでしょう。
割れや欠けなどは見当たらず、まだ状態がいいと診断され、さらにこれから長く住む予定もないような場合は、粘度の高い塗料で塗装すれば、しばらくは安心できるでしょう。
アスベストが含まれていない点では安心なものの、耐久性が低いと思われる屋根があることがわかりました。各メーカーは自然劣化との見解を出しており、リコールは行われていません。
このような屋根が、台風などで被害を受けた場合、風災と認定されれば火災保険が使える場合もあります。ライフプランに合わせて、一度業者と相談してみてもよいでしょう。
ノンアスベスト屋根材でのトラブル例を知りたい場合は「ニチハのパミールはリコール可能?起こりうる問題や補修方法をご紹介!」もご覧ください。
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