無落雪屋根リフォームの費用相場は?安くて安心な工事依頼方法も紹介
「無落雪屋根リフォームの費用相場が知りたい」
「無落雪屋根リフォームを安くする方法が知りたい」
豪雪地帯においては、雪おろしの負担を軽減するために屋根に雪対策を施しておきたい人もいるでしょう。
今回は、雪下ろしの負担を軽減できる「無落雪屋根リフォーム」の費用相場と、工事費を安くする方法について紹介します。
無落雪屋根リフォームの費用相場
無落雪屋根リフォームにおける施工費用の相場は100~300万円です。
無落雪屋根には以下のような形式があります。
- スノーダクト式:緩やかなV字形状の屋根で、溶けた雪を屋根の中央から排水する形式
- フラットルーフ式:平らな形状で、屋根の下に雪が落ちるのを防ぐことができる形式
積雪対策は無落雪屋根だけでなく、雪止めや融雪設備を整える方法もあります。
なお積雪対策にかかる工事の費用は以下となります。
積雪対策工事ごとの費用相場
工事内容 | 費用相場 | 備考 |
雪止めの後付け | 10~40万円 | 足場の要否や屋根材の種類によって費用が異なります |
無落雪屋根 | 100~300万円 | 無落雪屋根の形式によって費用が異なります |
融雪設備 | 50~250万円 | 設備の設置範囲や品質によって費用が異なります |
雪止めは工事費用が安価な分、劣化しやすく支えられる積雪量にも制限があります。
他にも無落雪屋根と融雪設備を組み合わせた工法を推奨しているメーカーや太陽光発電と組み合わせた工法もあり、積雪対策の方法は多種多様です。
無落雪屋根リフォームの費用を安くする方法
無落雪屋根は屋根全体のリフォームが必要となるため高額な費用がかかります。
費用は安く済ませたいところですが、金額だけで業者を選ぶと手抜き工事をされてしまうこともあるでしょう。
以下では、工事の品質を損なわずに費用を安くするための方法について紹介します。
地元の気候に詳しい業者依頼する
どの形式の無落雪屋根が適しているかを判断するのは業者です。
積雪量は地域によって異なるので、地元の気候に詳しい業者を選ぶようにしましょう。
大掛かりな工事になるので、現状調査の報告や見積書からも誠実な対応ができる業者か判断して、安心して依頼できる会社を選定するのがおすすめです。
補助金制度を利用する
豪雪地帯の自治体では、雪下ろしの負担軽減や危険回避のため「克雪住宅普及促進事業」「克雪すまいづくり支援事業」などの名称で補助金制度を設けていることがあります。
自治体のホームページでも確認することができますが、補助金対象の条件を満たしているのか判断が難しい場合もあるので、業者に直接聞いてみたほうが確実でしょう。
業者にとっても依頼主の支払いできる金額が増えるのは嬉しいことなので、手続きの一部を代行してもらえる場合があります。
無落雪屋根の3つのメリット
1.落雪の心配が減る
無落雪屋根は、落雪の心配がありません。
一般的な三角屋根は、上に雪が積もると落雪しやすく、雪深い地域ではトラブルの元になります。
考えられるトラブルとしては、落ちる雪が人や車に当たって事故につながること、ご近所の敷地内に落雪し積もってしまうことです。
雪が降る地域にお住まいで、家の敷地が狭い、ご近所との距離が近いという場合は、無落雪屋根がおすすめです。
2.屋根の雪下ろしが不要になる
無落雪屋根は、積もる雪を屋根の上に乗せたままとかすことができます。
よって、命懸けで屋根の上に乗って雪を下ろすという作業が要らなくなります。
屋根に登って雪を下ろす作業はとても重労働です。また、転落事故につながる恐れがあるので大変危険です。
無落雪屋根なら、その手間や負担がなくなります。
3.除雪スペースが要らない
無落雪屋根だと、落雪しないので、敷地内に特別な除雪スペースを作る必要がなくなります。ここに雪が落ちてくるということを考えなくていいので、そのぶん土地を有効に使えるでしょう。
無落雪屋根の2つのデメリット
雪が降る地域ではメリット豊富な無落雪屋根ですが、デメリットも存在します。
無落雪屋根を取り入れたいと考える場合は、以下のデメリットも参考の上に、業者に相談し、施工してもらいましょう。
1.雪の重さで建物に負荷がかかる
無落雪屋根は落雪の心配がないぶん、建物が雪の重みをダイレクトに受け止めます。
建物に負荷がかかると、建物が歪んで窓やドアが開かなくなってしまう可能性があります。
また、雪の重みだけではなく、無落雪屋根の施工がしっかりできていない場合でも、同様のことが起こるかもしれません。
屋根自体の強度を高めたり、経験豊富な施工業者に依頼したりするようにしましょう。
2.定期的なメンテナンスが必要になる
どの屋根もメンテナンスは必要ですが、無落雪屋根、特にスノーダクト式は、定期的なメンテナンスが必要になります。
理由は、ダクトの排水溝が詰まって、雨漏りを起こす可能性があるからです。
ゴミや落ち葉などが詰まっていないか、年に一度は確認するようにしましょう。
無落雪屋根リフォームの施工業者の選び方
1.相見積もりを取る
屋根リフォームを依頼する業者を選ぶ際には、相見積もりを取るのが欠かせません。
相見積もりとは、複数の施工業者から見積もりを取ることを指します。
少なくとも2〜3件、多い人で6件ほど見積もりを取る場合もあります。
同じ依頼でも業者によって金額が変わるため、1件だけだと見積もりの内容が適切なのかわかりません。
相見積もりすることで、施工内容や金額を比べたうえで業者を選ぶことができるのでおすすめです。
2.雪庇対策や地元の気候に詳しい業者に依頼する
無落雪屋根は、普通の屋根とは違い、落雪や雪庇対策を必要とします。
よって、落雪や雪庇対策の知識がある、地域の気候に詳しい業者を探し、依頼するようにしましょう。
地域でよく知られている業者はもちろん、業者のホームページを見ると、どんな施工をしているのか、無落雪屋根に関して詳しいのかなどを知ることができるのでチェックしてみましょう。
3.実績の多い業者に依頼する
2にもつながりますが、ホームページに実績を多くのせている業者を選ぶようにしましょう。
どんな工事をするのか、お客様は満足されたのかなどを知ることができ、実際に工事をしてもらった時のイメージがわかって安心して依頼できます。
無落雪屋根リフォームの費用相場を把握して工事費を安くしよう
無落雪屋根リフォームは地元の業者に依頼することで気候に合った工事を提案してもらえることが多いです。
ただし、地元企業といっても高額な見積もりを出される場合があるので、あらかじめ費用相場を知っておくことが大切です。
費用相場や補助金についてある程度は把握して、賢く屋根リフォームを依頼するようにしましょう。
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