宮崎の屋根やさんコラム│屋根塗装の下塗りの重要性について
街の屋根やさん宮崎店です。
宮崎から、屋根に関するちょっとした豆知識やお役立ち情報をお伝えしていきます(^^)
屋根の塗装の基本は3回塗りです。
一般的に、下塗り・中塗り・上塗りの計3回の塗装作業を行います。
(一般的にというのは、塗料の種類や屋根の状態によって回数が変わるため、「絶対」ではないということを頭の隅に置いていただけたらという内容となります)
どうして塗装は1回だけじゃなく3回も重ね塗りするのでしょうか?
そしてその中でも特に下塗りが重要な理由についてざっくりとお話しします。
屋根塗装には大きな目的が2つあります。
*見た目をよくすること。
*機能性を持たせること。
1つ目の見た目に関してはとても分かりやすいですが、機能性についてはあまり考えたことがない方の方が多いかもしれませんね。
色褪せた屋根にツヤと色を与えることで美しくします。
塗装が剥げて色褪せた屋根になった屋根を見て、「あぁ、古くなったなぁ」と感じて悲しい気持ちになりますよね。
そこに塗装をすることで、色やツヤがよみがえることで、美しい屋根を取り戻すことが出来ます。
塗装が必要な屋根材は、その素材の特性により「塗膜」を作って保護する必要があります。
例えばスレート屋根であれば、その素材はセメントと繊維質で作られ、そのままでは防水性がないため、塗膜を作ることで守られています。
前述の、見た目の劣化にも通じるのですが、実は、屋根にコケやカビが生えたりする原因は、この機能性が衰え、防水性が弱くなったために起こっています。
防水性が落ち、屋根材が水分をためやすくなり、そこにコケやカビが繁殖し、更にその劣化が進むという負の連鎖が起こっております。
そのことから、屋根材にカビやコケが見られたときは、塗装タイミングだと判断する目安にもなります。
塗膜を作ることで得られる防水といった機能以外に、それに加えて遮光や断熱などの機能を加える塗装をすることもできます。
では、その塗装はなぜ1回ではだめなのでしょうか?
下塗り・中塗り・上塗りそれぞれの目的をお話ししましょう。
一般的にシーラーとも呼ばれる塗料を用います。
今回詳しくお話ししたい工程がこの下塗りです。
シーラーと似たものにプライマーというものもあります。
プライマーも同義で使われることが多いのですが、プライマーにはサビ止めの性能があり、金属に使用する際によく使われています。
また、ドロッとしたフィラーというものもあります。
これは、劣化してデコボコになった表面を埋めて滑らかにする効果があります。
下塗り後にする、中塗りと上塗りは、同じ塗料を使うことが一般的です。
2回に分けて上塗りをすることで、厚い塗膜を作ることが出来、ツヤがあり鮮やかな発色に仕上げることが出来ます。
1度にたっぷりの塗料を塗ればいいんじゃないの?
そう思われるかもしれませんが、2回に分けることでムラなく塗ることが出来ることが重要なのです。
上塗り用の塗料には、接着性があまりありません。
そのため、下塗りをすることで、屋根材との密着性を作ることが出来ます。
塗装前の屋根材は、塗膜が剥がれているため、ぬった塗料を吸い込みやすい状態になっています。
そのため、劣化状態によっては下塗りを2回することもあるほどです。
そうすることで、中塗り・上塗りで使用する塗料が屋根材に染み込むことを防ぐことが出来ます。
充分に下塗りをすることで、その後にする中塗り、上塗りの塗料をしっかりと塗膜を作るという働きができるのです。
また、下塗り材を十分に塗ることで、屋根材の表面も整います。
そうなることで、中塗り・上塗りの塗料がしっかりと塗りこまれ、できた塗膜が剥がれにくい状態に仕上げることが出来ます。
また、下塗り材は主に白のものが多く、既存の屋根の色を塗りつぶし、発色よく仕上げることが出来ます。
このように、定着だけでなく仕上がりの美しさにも、下塗りが大きく影響します。
例外的に、塗料の中には「下塗り不要」で密着性の高い塗料というものも存在します。
冒頭でお伝えした通り、あくまでも3回塗りは一般的な回数であり、下塗りがない=手抜き工事ではありません。
その逆で、既存の屋根材の劣化具合によっては、下塗りを2回行い、4回塗りになることもあります。
どちらも、状態や塗料により出てくる違いですので、もし、今後お住まいのメンテナンスで見積もりをした際に、塗装回数が3回でないからと言って「手抜き工事」「余計な塗料代請求してる」と疑うのではなく、その理由を聞いていただければ逆に「ちゃんとした塗装業者だった」と安心できるかと思います。
※悪い業者さんでしたら、この時にきちんとした説明をしないと思いますし、相見積もりなどで別の業者さんにも「このように言われたんだけど」とご相談いただくのも、安心して工事するためのコツかもしれませんね(^^)
このように、屋根塗装をする際は、一般的に3回の塗り作業が発生します。
その中でも下塗りと呼ばれる1回目の塗り工程が完成に大きく影響するのです。
最後の塗りが一番表面になるとはいえ、上塗りで丁寧にすればいい。っていうことではないんですね!
まずは、下地をしっかりとさせてその上に塗料を乗せることで美しい屋根が仕上がります。
そして、屋根塗装は、美しさだけでなく屋根材の機能を守ったり、塗装のタイミングで機能をグレードアップさせたりするという役割があることが分かりました!
だからこそ、屋根点検は定期的にすることが必要なんですね(^^)
屋根は高いところにあり普段状態を目にすることが出来ません。
無理に登っては危険な場所でもありますので、その点検は私たちのような屋根の専門家にお任せいただけたらと思います。
無料で点検し、今後のメンテナンスのご提案をさせていただきます。
雨漏りなど不具合が出てからでは間に合わない損傷もあります。
早めのメンテナンスで防げる被害もあります。
ぜひ、定期的な点検を私たち、街の屋根やさん宮崎店までご依頼くださいませ。
9時~18時まで受付中!
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