塗料の希釈は大事な作業!希釈をする理由とそのメリットを解説
「職人さんが塗料に水を加えていた」
「DIYで塗料がドロドロで使いにくい」
「薄めて使うと塗料の寿命が短くなるのでは?」
実際に外壁塗装をされた方や、DIYをはじめられた方、洞察が鋭い方は、塗料を薄めて(希釈して)使うと、大切な住まいを守るための塗料に不具合がでないか心配ではないでしょうか。
塗料を使う上で希釈は大切な作業です。
希釈によって塗料の性能を十分に発揮し、仕上がりを美しくするために塗料を適度に薄めます。
今回は、塗料の希釈をする理由とそのメリットを解説します。
職人さんが塗料をあつかうとき、実は適度に「薄めて」使います。
塗料を薄めて、適度な「粘り気」を持った塗料を使うのです。
塗料を希釈すると3つの利点があります。
- 綺麗な仕上がりとなる
- 塗料の性能が十分に発揮できる
- 作業がしやすい
詳しくチェックしてみましょう
適度な粘り気を持った塗料は、均一に塗れるので綺麗な仕上がりとなります。
市販の塗料は、缶からすぐに使えるように調整されています。
しかし、寒い時期や開封してから時間が経った塗料は粘り気が増します。
そのような場合は希釈して適度な塗りやすさに調整します。
塗料の役割は2種類あります。
- デザインとして色を付ける役割
- 保護膜として素材を守る役割
どちらも大切です。
均一に塗られた塗料はその効果を十分に発揮できます。
塗料の性能を十分発揮させるために、適度に希釈して均一に塗れるようにします。
適度に希釈して作業しやすくなると工事費用を抑えられます。
なぜなら、住まいの外壁塗装がとても広い面積を塗る必要があるからです。
1軒の住宅で塗る面積はおおよそ130平方メートルです。
10メートル×13メートルの広さを効率的に塗る必要があります。
塗りやすい塗料は作業がしやすく、作業時間を短縮できます。
作業時間を短縮できれば、工事費用を抑えられます。
塗料を適度に希釈して作業を行いやすくすることは、作業時間を短縮して工事費用を抑えることにつながるでしょう。
塗料の希釈は塗装工事をする上で必要な作業です。ただし、塗料を希釈する場合は注意点があります。
- 希釈しない・希釈しすぎは不具合が出やすい
- 塗料ごとの希釈方法を守る
- 塗料の状態や気温、湿度によって希釈の度合が変わる
いずれも塗料の性能を発揮し、美しく仕上げるために注意するポイントです。
注意点を詳しくチェックしてみましょう。
希釈せずドロドロの状態で使っても、希釈限度を超えて薄めても不具合が出やすくなります。
ドロドロの状態で使うと、塗装ムラが起こります。
さらに「ピンホール」と呼ばれる表面の小さな「穴」ができます。
塗装ムラは見栄えが良くありません。
「ピンホール」は、そこだけ塗装がない状態です。
いずれも塗装工事としては不合格で、施工不良と言われても仕方ありません。
希釈限度を超えて薄めて使うと、塗装がしやすく外見は良い仕上がりに見えます。
実際は塗装の厚みが薄いので発色が悪く、保護膜としての性能も発揮できていません。
下の色が透けて見えたり、早い段階で劣化などの現象が起こったりするため、薄めすぎは要注意です。
希釈方法を守れば塗料の性能を十分に発揮できます。
色の発色もよく、保護膜としての性能を十分に発揮できます。
希釈方法で注意したいのは2点です。
DIYで使う場合、塗料の使い方をよく読んで希釈方法を守りましょう。
塗料の状態や気温、湿度によって希釈の度合いを調整する
塗料の希釈は、その時の塗料の状態や気温、湿度を考えながら希釈を調整します。
塗料ごとの説明をよく読むと、希釈範囲が5〜10%のように書かれています。
この範囲であれば塗料の性能を十分発揮できるとメーカーが認定しています。
現場の様子を見ながら、設定された範囲内で希釈を調整していきましょう。
塗料の希釈は適量を守ることが重要!やりすぎると逆効果に
適度に塗料を希釈することは、綺麗な仕上がりになり、塗料の性能を十分に発揮し、作業をしやすくするという利点があります。
塗料を適度に希釈はすることは、塗装にとって欠かせない大切な作業です。
しっかりと理解してDIYなどに生かしていただければと思います。
また、「屋根塗装でおすすめの塗料の特徴、価格を種類ごとに徹底解説!」ではおすすめの塗料も伝えていますので確認してみてください。
9時~18時まで受付中!
0120-920-015