あなたの家は塗装できない屋根? 塗ってはいけない種類と見分け方
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自宅の屋根のメンテナンス方法として、塗装を選ばれる方も多いでしょう。
しかし、「塗装できない屋根」があるのをご存知でしょうか。
屋根は適したメンテナンス方法を選ばないと、どれだけ性能の良い塗料を使っても無駄になります。
「高価な塗料を使ったのに、1年経たないうちに塗装が剥がれてきた」
このような事態を避けるためにも、あなたの家の屋根に適したメンテナンス方法を知る必要があります。
この記事では下記の内容を詳しく解説します。
塗装できない屋根の種類や見分け方
塗装メンテナンスが少なくて済む屋根の種類
塗装できない屋根のリフォーム方法
屋根は雨や風、太陽光の紫外線などから家を守る重要な役割があります。
屋根について正しい知識を持ち、大切な家を守っていきましょう。
塗装できない屋根の種類
![宮崎市の雨漏り修理事例2-1](https://machiyane-miyazaki.com/wp-content/uploads/sites/19/7ff6c791bc750e3e82484b6fc26ff4f6.jpg)
塗装できない屋根とは、塗装をしても十分な効果が発揮されない屋根を指します。
塗装をしても強度を保てない屋根材や、大掛かりな補修が必要な屋根は、塗装によるメンテナンスが向いていません。
特に、以下の2つの屋根は塗装してはいけません。
破損している屋根
破損している箇所が多い場合は塗装ができない屋根と言えます。
塗装できない理由は、以下の3つが起こりやすいからです。
雨漏りする
破損した屋根の欠片が落下する
屋根の下地が傷んで腐食する
上記は、塗装をしても改善しないため、破損している屋根を交換しなければいけません。
交換などの塗装以外にかかる費用やランニングコストを考えると、塗装するメリットが少ないのです。
ニチハ株式会社の「パミール」
「パミール」とは、1996~2008年にニチハで製造されていた「アスベストが含まれない(無石綿)スレート屋根材」です。
パミールは塗装できない屋根として有名です。
塗装できない理由は、塗料がすぐに剥がれてしまうためです。
パミールは劣化が進むと屋根材の端が反ったり、剥がれたりします。
他にも、屋根材を止めている釘の腐敗が原因で、ズレや落下の危険がある商品です。
自宅の屋根材がパミールの場合は塗装をしないですぐに交換したほうが最終的なコストを抑えられるでしょう。
塗装メンテナンスが少なくて済む屋根の種類
![屋根状況](https://machiyane-miyazaki.com/wp-content/uploads/sites/19/78ddb886ebcfcd86c88f29f67eb1fd78.jpg)
屋根材の中には、塗装によるメンテナンスが少なくて済むものがあります。
ステンレス
粘土瓦
銅板
上記は塗装が不要とは言えないですが、「素材」の耐久性が高いのが特徴です。
他の屋根材と比べて頻繁に塗装する必要がありません。
塗装リフォームによるランニングコストを安く抑えたい人に向いているでしょう。
ステンレス
ステンレスは錆びにくく耐久性が高いので、水回りにも多く使われています。
屋根にも向いていると素材と言えるでしょう。
メンテナンスが不要とも言われていますが、塗装が劣化してくるので美観のための定期的なメンテナンスは必要です。
粘土瓦
一般的に「瓦」と言われているものです。
粘土瓦は自然の土を成型し1,000度以上の高温で焼き上げられているため、丈夫にできています。
耐用年数は50年とも言われています。
年数が経つと歪みが出ますが、スレート屋根と違い表面がボロボロになりにくいのが特徴です。塗装によるメンテナンスもできますが一般的ではありません。
銅板
銅板屋根は施工直後こそピカピカと輝いていますが、年数が経つと「緑青(ろくしょう)」という現象が発生します。
「緑青」とは、表面が酸化することで「保護膜」の役割を持ち、酸化が進まなくなる現象です。
銅板は塗装のメンテナンスがほぼ不要と言えます。
しかし劣化はしていくので、屋根の専門家による定期点検は必要でしょう。
塗装できない屋根の見分け方
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塗装できない屋根を見分けるには専門知識が必要です。
知識のない人が見ても、経年劣化との区別がつかないことが多く、正確な判断をするのは難しいでしょう。
屋根の見分け方には以下の3つがあります。
屋根の設計図を見る
屋根を施工した会社に問い合わせる
屋根に詳しい専門業者に調査を依頼する
具体的に解説していきます。
屋根の設計図を見る
家の設計図に屋根の使用材料が記載されています。
品名をネットで検索して調べてみましょう。
品名と家を建てた年数を一緒に調べると屋根の材料がわかりやすいでしょう。
ただし、最終判断は専門業者にしてもらうことが望ましいです。
屋根を施工した会社に問い合わせる
家を建てたハウスメーカーや工務店に問い合わせましょう。
問い合わせの際は図面を見ながら相談することをおすすめします。
担当者が屋根に詳しくない場合は、専門業者に確認をしてもらう必要があります。
屋根に詳しい専門業者に調査を依頼する
専門業者の中でも、屋根に詳しい「屋根の専門業者」に調査を依頼してみましょう。
選ぶ基準としては、リフォームの知識や経験が豊富であるかも重要なポイントです。
専門業者なら無料で点検してくれる場合が多いです。塗装できない屋根のリフォーム方法
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塗装できない屋根には別のリフォーム方法が必要です。
主に3つのリフォーム方法があります。
部分補修
カバー工法
葺き替え
屋根の劣化具合によって工法が変わるため、自宅の屋根の状態に適した種類を選びましょう。
部分補修
部分補修とは、劣化が激しい部分的だけを新しく取り替える方法です。
劣化している箇所が少ない場合に有効な方法で、費用を安く抑えられます。
しかし、直さなかった場所は劣化がさらに進み、次第に補修箇所が増えてしまうおそれがあります。
部分補修にはメーカー保証がつかないことが多く、修理後に問題があってもメーカーは対応してくれません。
部分補修をする際は施工業者に注意点を確認しておくと良いでしょう。
カバー工法
カバー工法は、既存の屋根はそのままで上から新しく覆う工法です。
屋根の解体費用やゴミの処理費用が少なくてすみます。
屋根が二重になるので、断熱性と遮音性が高くなるメリットもあります。
屋根の劣化が激しい場合は下地も傷んでいる可能性があります。
しかし、カバー工法では下地の状態が確認できません。
下地が腐っている状態で屋根を覆ってしまうと今後の部分補修が困難になります。
屋根だけではなく、下地の劣化具合を見極めてからカバー工法を行いましょう。
葺き替え
既存の屋根をすべて撤去して、新しく屋根を葺く(覆う)工法です。
必要に応じて下地の木材も新しく取り替えるので、長期的に対策ができる工法と言えるでしょう。
ただし、他の後方に比べて工事の日数や費用が多くかかります。
特にアスベストが含まれる屋根材の工事費用は高いです。
また、解体工事が始まれば騒音とホコリで近隣に迷惑がかかります。
自宅はもちろんのこと、近所にも気を配らなくてはいけません。
まとめ:劣化が激しい屋根と「パミール」は塗装できない
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劣化が激しい屋根は塗装では補修できません。
また、「パミール」は塗装をしてもすぐに剥がれてしまうため塗り替えをしても無駄だと言えるでしょう。
塗装できない屋根に適した工法は下記の3つです。
部分補修
カバー工法
葺き替え
上記から自宅の屋根にあった工法を選ぶのが望ましいです。
塗装は劣化の少ない屋根材には適しています。
ただし、劣化状況の見極めは難しいため正しい判断ができない塗装業者もいます。
屋根をキレイな状態に保てば、家の中や外壁も守られます。
適切なメンテナンスをして家を長く保てるようになりましょう。
「屋根のメンテナンス時期の見分け方と必要な費用相場を専門家が解説」では、メンテナンスの詳しい方法や時期を解説しています。