水性塗料は価格が安く環境にやさしい塗料です。
自宅の屋根や外壁を水性塗料で塗装しようと考えている人も多いでしょう。
しかし、水性塗料の乾燥時間を守らずに塗装した場合、さまざまな不具合が発生するおそれがあります。
この記事では、塗装工事の前に知っておきたい、水性塗料の乾燥時間を解説します。
水性塗料は、23℃の場合に重ね塗りができるまで3~4時間の乾燥時間を必要とします。
塗料メーカーのカタログやウェブサイトには、製品ごとの「重ね塗り乾燥時間」が明記されています。
使用する塗料の乾燥時間を必ず確認しておきましょう。
乾燥時間を知っていれば、塗装業者の組んだ工程が適切かを判断できます。
工期が短すぎると、安い反面、充分に乾燥時間が取れない手抜き工事をされているおそれもあります。
実は、重ね塗りができる段階では、塗装は完全には乾ききっていません。
水性塗料が完全に乾燥するまでの4つの段階と、所要時間も把握しておきましょう。
水性塗料が完全に乾燥するには、約2週間かかります。
完全乾燥するまでの4段階と、必要な乾燥時間の目安は下記の通りです。
乾燥段階 | 状態 | 所要時間(23℃) | |
1 | 指触(ししょく)乾燥 | 指で軽くさわっても塗料が付かない まだ重ね塗りはできない | 1~2時間 |
2 | 半硬化乾燥 | 塗装面をこすっても跡が残らない 以降は重ね塗りができる | 3~4時間 |
3 | 硬化乾燥 | 塗装面を強く指で押しても指紋が付かない | 約1週間 |
4 | 完全乾燥 | 内部まで完全に乾燥した状態 | 約2週間 |
上の所要時間は気温が23℃の時の目安です。
乾燥時間は、気象条件や下地の種類、建物の形状によって変動します。
では、季節によって乾燥時間はどう変わるのでしょうか?
水性塗料の乾燥時間は、一般的に夏は短く、冬は長くなります。
理由は、気温が高いほど水性塗料に含まれる水分の蒸発が早いからです。
ただし、日本の気候では、春と秋が塗装に適していると言われています。
これは、水性塗料の塗装ができなくなる条件が関係しています。
水性塗料の塗装ができなくなるのは、次の気象条件です。
したがって、梅雨、湿気や夕立の多い夏、冬は塗装工事をなるべく避けた方がよいのです。
次に、水性塗料の完全乾燥まで気を付けるべきことを確認します。
水性塗料が完全に乾燥するまでは、次の3点に注意しましょう。
詳しく解説していきます。
塗装の表面が乾いているように見えても、内部はまだ乾燥していない場合があります。
うっかりさわってしまい、塗装面にキズをつけないよう注意しましょう。
足場や飛散防止ネットが外された後も、塗装が完全に乾燥するまでしばらく時間を要します。
掃除道具や傘、自転車などをうっかり立てかけないよう気をつけなくてはいけません。
水性塗装が完全に乾燥するまでは、屋外での作業や遊びは注意が必要です。
ガーデニングや子どものボール遊びなどで、塗装面にダメージを与えてしまうおそれがあります。
せっかくの塗装を台無しにしないよう、完全に乾くまでどの程度かかるのか業者に確認しておきましょう。
優秀な業者であれば、現場の環境や天候を考慮に入れた目安を教えてくれるはずです。
水性塗料の乾燥時間をしっかりと守ることで、長持ちする質の高い塗装に仕上がります。
塗装に適した時期に工事ができるよう、早めに計画を立てることをおすすめします。
塗装工事後も、完全に乾燥するまでは注意事項を守り、水性塗料の性能を最大限に引き出しましょう。
「塗装の剥離が起こる原因とは?補修方法も合わせて解説!」では、乾燥不足でも起こる、塗装が剥がれる原因を紹介しています。ぜひ読んでみてください。
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