「笠木って何?」
「どんな役割があるの?」
こういった疑問を持っている人は多いでしょう。
「笠木」は住宅の塀やパラペットなど、多くの場所に使われています。
イメージしやすいのはベランダの手すりの上の金属部分です。
多くの目的がある部位ですが、
この記事では屋根に使われる「笠木」について解説していきます。
具体的には以下の内容を解説します。
l 屋根における笠木の役割
l 屋根の笠木の劣化症状
l 屋根の笠木の修理費用
記事を読むと、笠木の重要性とメンテナンスの基準がわかるようになるでしょう。
ベランダだけではなく屋根にも笠木が使われています。
屋根のつなぎ目になる、山の頂点にかぶさっている部材が笠木です。
見た目のデザイン性を高める目的と、素材を守る役割を果たしています。
笠木の語源は、鳥居の2本の縦の柱を渡す一番上の横木「冠木(=笠木)」だと考えられています。
屋根の笠木には2つの役割があります。
屋根と同じように、笠木も建物への雨水の侵入を防ぐ役割があります。
笠木で雨水の流れを作ることで、排水しやすいようにしているのです。
笠木内の湿気や結露も建物内部の侵食に繋がりますので、
空気の流れを良くして水がたまらないようにしています。
屋根のつなぎ目を仕上げ材として、キャップもしくはカバーのようにつけることで
デザイン性を高めます。
また、屋根や外壁の雨染みや雨だれを防いで建物全体の美観を保つ役割もあります。
屋根の笠木における劣化症状には以下があります。
1. 笠木の破損
2. 釘の浮き
3. 笠木からの雨漏り
それぞれの症状と、修理にかかる費用相場を解説します。
費用相場は、1〜10万円程度かかるでしょう。
笠木にひびや割れなどの破損がある場合は、破損箇所の補修が必要です。
防水テープやコーキングを使って、さらなる破損の拡大を抑えます。
破損部から下地への雨漏りの侵入がないかを確認して、必要に応じた補修をしてください。
目に見える破損部分だけの補修で済めば費用も安くなりますが、
釘の浮きは軽度なら1万円以下で済みますが、釘以外の部位も補修するとなれば20〜30万円かかる
ケースもあるでしょう。
笠木は釘やビスで固定されていますが、経年劣化や施工不良によって
釘が浮いてきてしまうことがあります。
釘の浮きによって笠木が外れやすくなると、
強風や台風などで飛んでしまう危険があるでしょう。
また、浮いた部分から雨水が内部に侵入して腐食の原因になることも考えられます。
定期的に、笠木が固定されているか確認したほうがよいでしょう。
屋根に素人がのぼるのは危険なため、業者に点検を依頼してください。
笠木からの雨漏りの場合、修理には10〜30万円程度がかかります。
笠木だけではなく、内部の壁紙の張り替えなども加われば30万円を超えるケースもあるでしょう。
笠木は雨や紫外線によって劣化します。
固定に使われる釘が錆びて腐食の原因になってしまうこともあるでしょう。
劣化や腐食した部分、つなぎ目などから雨水が建物内部に侵入すると、
雨漏りして住宅に大きなダメージを与えます。
穴があいてしまったり変形や傷みがあったりする場合は、
笠木を取り替える必要があるでしょう。
雨漏りしている場合は、笠木の下の防水シートも取り替えなくてはいけません。
笠木は外観を美しく維持するだけではなく、住宅を守る機能性を持ち合わせています。
屋根の笠木は、雨や紫外線による影響を大きく受けながら、
内部の建築資材を守っているのです。
笠木の修理には10万円以上かかるケースもありますが、
雨漏りを防ぐためにはメンテナンスを怠らず、定期的に業者に調査を依頼すると良いでしょう。
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